肌の内部にある水分を蒸発させないのがポイント
角質は何層も重なり外部の刺激から肌を守り、同時に肌の内部にある水分を蒸発させないように蓋の役割をします。
角質の役割を果たすためには、角質細胞が細胞間脂質という油分の働きにより隙間なくくっついている必要があり、そのためには常に新鮮で潤いのある角質細胞が誕生しなければなりません。
なぜなら、細胞間脂質は角質から放出されるものだからです。
古い角質細胞は垢としてはがれ下から新しい角質細胞が出てくる新陳代謝いわゆるターンオーバーが行われます。
この過程で角質細胞が溜め込んだ細胞間脂質を放出します。ところが年齢やストレス、紫外線などの要因でターンオーバーのメカニズムが狂い、角質細胞が成長する前に肌の表面に出てきてしまうことがあるのです。
これを角質の不全角化といいます。未熟な角質細胞だと、肌を外部の刺激から守ることが出来ず水分の蒸発も防げません。
細胞間脂質も減少します。